今回は、無償で公開されている地図の構成要素のGISデータである「基盤地図情報」のデータをQGISで読み込む手順を、画像を用いて一つずつ解説いたします。

基盤地図情報(基本項目)のデータをダウンロードする方法の続きになります。

また、QGISのインストール方法は、QGISをインストールして地図を表示する方法で解説していますので、先にこちらの記事を参照してQGISをインストールしておきましょう。

基盤地図情報とは、無償で公開されている地図の構成要素のGISデータです。

建物の形、道路や鉄道の形状、市町村の境界などの情報が含まれており、これらの構成要素を全て用意すると地図が出来上がります。

(関連記事)基盤地図情報(基本項目)のデータをダウンロードする方法

前回の記事では、基盤地図情報のホームページからデータをダウンロードする方法を解説いたしました。
ダウンロードしたデータは「建築物の外周線」、「道路縁」、「軌道の中心線」でしたね。

今回は、これらのデータをQGISで表示する方法を説明いたします。
最初にダウンロードしたデータをQGISに取り込む方法を説明し、続いて取り込んだデータをQGISで扱い易くするためにファイル形式を変換します。
最後に表示方法を変更して見やすい地図に仕上げます。

ダウンロードしたデータをQGISに取り込む

まず、ダウンロードされたデータを解凍します。
上で説明した方法でダウンロードしたデータは、「PackDLMap.zip」という圧縮ファイルにまとめられています。
このファイルを解凍してみましょう。
すると、中にはさらに3つの圧縮ファイルが入っていました。

解凍してできたフォルダの中身

これが、「ダウンロードファイルリスト」でチェックを入れた3つのデータです。

選択したメッシュやデータの数によって、中に入っているファイルの数は異なります。
今回は、3つのデータを1つのメッシュの範囲分ダウンロードしたので、3つの圧縮ファイルが入っていました。

ファイル名を確認すると、どのメッシュのどのデータなのかがわかるようになっています。

ファイル名のフォーマットは「FG-GML-数字-数字-数字」です。
最初の数字がメッシュ番号、次の数字がデータの種類を示しています。

「FG-GML-533945-06-20200401.zip」でしたら、533945がメッシュ番号、06がデータの種類です。

データの種類と数字の対応は以下のようになります。
01:測量の基準点
02:海岸線
05:行政区画の境界線及び代表点
06:道路縁
08:軌道の中心線
09:標高点
10:水涯線(陸と水の境目の線のこと)
11:建築物の外周線
12:市町村の町もしくは字の境界線及び代表点
13:街区の境界線及び代表点

今回は、「道路縁」、「軌道の中心線」、「建築物の外周線」のデータをダウンロードしたので、ファイル名にそれぞれ06、08、11が入っています。

この3つの圧縮ファイルもそれぞれ解凍します。

これでQGISにデータを取り込む準備は完了です。
QGISを起動しましょう。データを取り込む方法を説明します。

「道路縁」のデータをQGISに取り込む

最初に「道路縁」のデータを取り込みましょう。
データを取り込む方法はメニューバーの「レイヤ」という所を選択し「レイヤの追加」を選択します。
出てくるメニューの中から「ベクタレイヤの追加」を選択します。

ベクタレイヤの追加

するとこのようなウインドウが表示されます。

データソースマネージャ

ここで、取り込むデータを選択します。
ベクタデータセットと書かれている欄の右端にある点が3つ並んでいるところをクリックします。

するとファイルを選択する画面が出ますので基盤地図情報からダウンロードしたデータを解凍したフォルダに移動します。

「PackDLMap.zip」の中に入っていた3つの圧縮ファイルを解凍してできたフォルダが3つある状態になっています。
最初は「道路縁」のデータなので、フォルダ名のデータの種類を表す数字が「06」となっているフォルダの中を選択します。
今回の例では「FG-GML-533945-06-20200401」というフォルダです。

解凍したフォルダを表示した

この中の「RDEdg」という文字が入っているファイルを選択して、「開く」をクリックします。
元のウインドウに戻るので、ウインドウの下にある「追加」ボタンをクリックします。

すると、地図にたくさんの線が表示されました。
これが道路の形状です。

道路縁が地図に表示された

なお、選択しなかった方のファイルは道路構成線のデータで、歩道・側溝・分離帯・安全地帯などの位置を示すデータですが今回は使用しません。
このように、解凍したフォルダ内には、ダウンロードしたデータに関連するいくつかのデータが入っていることがあります。

「軌道の中心線」のデータをQGISに取り込む

続いて、「軌道の中心線」のデータを取り込みます。
「道路縁」の時と同様に、データソースマネージャを開きます。
メニューの「レイヤ」から「レイヤの追加」、そして「ベクタレイヤの追加」です。

取り込むデータを選択します。
ベクタデータセットと書かれている欄の右端にある点が3つ並んでいるところをクリックします。

ファイルを選択する画面が出ますので基盤地図情報からダウンロードしたデータを解凍したフォルダに移動します。
「軌道の中心線」のデータなので、フォルダ名のデータの種類を表す数字が「08」となっているフォルダを選択します。
今回の例では「FG-GML-533945-08-20200401」というフォルダです。

この中の「RailCL」という文字が入っているファイルを選択します。
選択したら「開く」をクリックします。
元のウインドウに戻るので、ウインドウの下にある「追加」ボタンをクリックします。

すると、地図に先ほどと異なる色の線が表示されました。
これが「軌道の中心線」の形状です。

「建築物の外周線」のデータをQGISに取り込む

最後に、「建築物の外周線」のデータを取り込みます。
これまでと同様に、データソースマネージャを開きます。

ベクタデータセットと書かれている欄の右端にある点が3つ並んでいるところをクリックして、取り込むデータを選択します。

ファイルを選択する画面が出ますので基盤地図情報からダウンロードしたデータを解凍したフォルダに移動します。
「建築物の外周線」のデータなので、フォルダ名のデータの種類を表す数字が「11」となっているフォルダを選択します。
今回の例では「FG-GML-533945-11-20200401」というフォルダです。

この中の「BldL」という文字が入っているファイルを選択します。
選択したら「開く」をクリックします。
元のウインドウに戻るので、ウインドウの下にある「追加」ボタンをクリックします。

すると、地図に先ほどと異なる色の線が表示されました。
これが「建築物の外周線」の形状です。
都市中心部など建築物が密集する範囲を選択して場合は、かなり大量の線が表示されることになり、表示し終わるまでに時間がかかることがあります。

なお、選択しなかった方のファイルは建築物の範囲のデータです。今回は、外周線のみを使用します。

3つのデータの取り込みが完了するとレイヤパネルに3つのレイヤ名が並び、地図上にたくさんの線が表示されます。

データ形式を変更する

取り込んだデータは、わかりやすい名前をつけて保存し直しましょう。同時に、GIS上で地図を作成するのに適したファイル形式に変換します。

現在のデータは、緯度経度座標系という形式で作成されています。
この形式は日本全国や世界全体など広い範囲で地図を作成する場合には適した形式ですが地域の地図など狭い範囲の地図を表現するには適していません。
GISや紙面などの平面の地図で狭い範囲を表示すると横に引き延ばされたような形に変形して表示されます。

そのため、地域の地図を作成するなどの用途で使用するには、形式を変換する必要があるのです。

平面直角座標系と言う形式です。
GISに慣れないうちは、形式を変えないといけない、と覚えておくだけでいいと思います。

緯度経度座標系と平面直角座標系の説明は、GIS関連の代表的な企業であるESRI社のこちらのページが分かりやすいので、余裕がある方はご確認ください。

形式変換の手順は、手順は複雑ではありません。
一つづつ写真を使用しながら説明いたしますので、ぜひその通りにやってみてください。

元の3つのデータのCRSを指定する

取り込んだ3つのデータは、レイヤパネルに3つのレイヤとして表示されています。
以下のような状態です。

取り込んだ3つのデータが表示された

レイヤ名の右側に「?」マークが表示されています。
上で、今回取り込んだデータは緯度経度座標系という形式で作成されていると説明しましたが、GISがそのことを判定できていないため、このような表示がされています。
はじめに、この「?」を解決する必要があるため、以下のように操作します。

まず、3つのレイヤを全て選択状態にします。
レイヤを全て選択する方法は、以下のようにいくつかあります。

・レイヤパネルの何も表示されていないところをクリックし、その状態のままレイヤ名の上をドラッグする。
・3つのレイヤのうち一番上のレイヤのレイヤ名をクリックし、キーボードの「SHIFT」を押しながら「↓」を2回押す。
・3つのレイヤのうち一番下のレイヤのレイヤ名をクリックし、キーボードの「SHIFT」を押しながら「↑」を2回押す。
・3つのレイヤのうちどれか一つのレイヤ名をクリックし、キーボードの「CTRL」を押しながら他の二つのレイヤ名をクリックする。

あなたがやりやすい方法で3つのレイヤを選択した状態にします。適切に選択できると以下のように、レイヤ名の色が変化します。

3つのレイヤを選択した

この状態で、レイヤ名の上で右クリックします。
メニューが表示されるので「CRSの設定」というところを選択し、追加で出てくるメニューから「レイヤのCRSを設定」を選択します。

レイヤのCRSを設定

「座標参照系の選択」というウインドウが表示されます。
フィルター欄に「6668」と入力すると、中央下の「あらかじめ定義されたCRS」という欄に「JGD2011 EPSG:6668」と表示されますので、その文字列を選択して「OK」をクリックしましょう。

※基盤地図情報のデータは、「日本測地系2011の緯度経度座標系」という形式で作成されています。
EPSG6668というのがこの形式に割り当てられた管理番号です。基盤地図情報のデータ形式の詳細は基盤地図情報の仕様書(PDF)を参照してください。

そのあと、別のウインドウが表示された場合は、そのまま「OK」をクリックします。

すると、レイヤ名の右側にあった「?」マークが表示されなくなりました。

?マークが表示されなくなった

取り込んだデータをファイルに保存する

取り込んだデータは、GIS上で地図を作成するのに適したファイル形式に変換し、わかりやすい名前をつけて保存します。

ファイル形式を変換して保存するには、レイヤパネルの各レイヤ名の上で右クリックし、出てきたメニューから「エクスポート」を選択し、さらに「地物の保存」を選択します。

地物の保存

すると、「ベクタレイヤを名前を付けて保存」というウインドウが表示されます。

ベクタレイヤを名前を付けて保存

初めに、上から4項目目にある「CRS」という欄の設定を行います。

座標参照系(CRS)を選択する

前の手順で基盤地図情報のデータが「日本測地系2011の緯度経度座標系」で作成されているため、その形式を指定し「?」の表示を消しました。

繰り返しになりますが、この緯度経度座標系という形式は日本全国や世界全体など広い範囲で地図を作成する場合には適した形式ですが地域の地図など狭い範囲の地図を表現するには適していません。

そのため、地域の地図を作成するなどの用途で使用するには、平面直角座標系と言う形式に変換する必要があるのです。

変換するには「CRS」欄の右側にあるイラスト(水色の球に傘帽子がかぶせられたようなイラストです)をクリックします。

「座標参照系の選択」の場所

先程と同じく「座標参照系の選択」というウインドウが出現しますので、フィルター欄に数字を入れて形式を指定します。

先程は「6668」と入力しましたが、今回はデータの場所によって入力するべき数字が異なります。
東京都の本土部では「6677」、山梨県では「6676」、四国地方では「6672」のように、地域によって19個の数字が割り当てられています。

ですから、あなたが選んだメッシュの場所に適した数字を、フィルター欄に入力する必要があります。

地域と数字の対応表を作成いたしました。
下の表をご確認ください。
3〜4列に都道府県と市町村名が書かれています。
ここからメッシュが該当する市町村を見つけます。
メッシュは複数の市町村にまたがると思いますので、その場合はあなたが知りたい地点が該当する市町村で大丈夫です。
おそらく、メッシュを選ぶときに、特定の地点をイメージしていたと思います。例えば、あなたの自宅であったり、働いている会社であったり、経営しているお店であったりです。その地点が該当する市町村を探しましょう。

見つけたらその行の1番左の列を確認します。系番号という列です。

※1:JGD2011のEPSGを表示しています。
※2:市町村名は平成14年当時のものとなっており、現在とは異なることもあります。
出典1:「わかりやすい平面直角座標系」(国土交通省国土地理院)
出典2:EPSG Geodetic Parameter Registry

平面直角座標系は、国土交通省告示で定められており、日本全体を1系から19系までの「系」に分けています。
それぞれの系に対して、EPSGという管理番号が割り当てられており、このEPSGをQGISのフィルター欄に入力する必要があります。
EPSGは2列目に記載していますので、あなたが選んだメッシュが該当するEPSGを確認しましょう。

その数字を、QGISのフィルター欄に入力すると中央下の「あらかじめ定義されたCRS」という欄に「JGD2011/Japan Plane Rectangular CS ● EPSG:66●●」と表示されますので、その文字列を選択して「OK」をクリックしましょう。●の箇所は選んだメッシュにより異なります。

そのあと、別のウインドウが表示された場合は、そのまま「OK」をクリックします。

保存する

「形式」の選択メニューは、「GeoPackage」を選択します。
そして、「ファイル名」と書かれた欄の右端にある点が3つ並んだところをクリックします。
下の画像のように自分が分かりやすい名前を付けて保存を選択します。
ここでは、「FG-GML-533945-RdEdg-20200401」というレイヤを、「道路縁」という名前で保存しようとしています。

名前をつけてレイヤを保存

レイヤオプションの「FID」欄に入力されている「fid」という文字列を「org_fid」に修正します。
この設定は、全データに異なる数字を連番で割り当てるためデータ内にFID列を追加しようとしています。基盤地図情報のデータにはすでに「fid」という名称の列が存在しており、このまま保存するとエラーが起こるため列名を変更します。

「FID」欄の場所

ここまで出来たら「OK」をクリックします。
すると地図の画面に戻ります。

色が異なる線が追加されていると思います。
そして左下にあるレイヤパネルに1つレイヤが追加されています。

この手順を、「軌道の中心線」、「建築物の外周線」についても行います。
すると、レイヤパネルには、さらに二つのレイヤが追加されて以下のような状態になっていると思います。

元のレイヤとエクスポートしたレイヤ

最初に取り込んだ3つのレイヤはもう不要なので削除してしまいます。
削除するには、削除したいレイヤ名の上で右クリックをして、出てきたメニューから「レイヤの削除」を選びます。

これで、基盤地図情報のデータをGISに取り込む手順は完了です。

データの表示方法を変更して見やすくする

ここまでの手順で、基盤地図情報のデータをダウンロードして、QGISに取り込むことができました。
最後に、表示方法を見やすく変更してみましょう。

QGISで取り込んだだけでは、ランダムに付けられた色と、やや太めの線でデータが表示され、下の画像のようになっています。

データを取り込んだ直後の様子

これを、表示方法を変更し、下の画像のようにする方法を説明します。

表示方法を変更した

レイヤの順番を変更する

現在は、3つのレイヤが読み込んだ順に重なって表示されており、識別しづらいため、レイヤの表示順を変更します。
表示されている情報が多いレイヤや、面的な情報を含んだレイヤ(都道府県の形状など)は、一番下に表示して、その上に他の情報を重ねていくと見やすくなります。
今回は、「建築物の外周線」が最も表示されている情報が多く、その次に「道路縁」、一番少ないのが「軌道の中心線」となっているため、「建築物の外周線」を一番下、「軌道の中心線」を一番上に表示するように順番を変更します。

レイヤの順番を変更のは簡単です。
レイヤパネル内で、順番を変更したいレイヤのレイヤ名をクリックして、そのまま動かします。
今は、「建築物の外周線」が一番上に表示されていますので、「建築物の外周線」という文字列をクリックします。
そして、クリックしたまま、「道路縁」の下まで移動します。

レイヤの順番を移動する

軌道の外周線が一番下に移動しました。
それに合わせて、地図の表示も変わります。

これで上から「軌道の中心線」、「道路縁」、「建築物の外周線」の順になりました。
続いて、見た目を変更します。

「道路縁」の見た目を変更する

はじめに「道路縁」の見た目を変更します。
見た目の変更を確認しやすいように、「道路縁」のレイヤだけを表示します。
レイヤの表示と非表示を変更するには、レイヤ名の左側にあるチェックボックスのチェックを入れたり外したりします。

今は、全てのレイヤにチェックが入っているため、全てのレイヤが地図に表示されています。
「道路縁」のみを表示した状態にするため、その他の2つのレイヤのチェックを外し、非表示にします。
チェックボックスが以下のような状態になれば、地図上には「道路縁」のみが表示されています。

チェックを外した

例では、「道路縁」はピンク色で表示されています。
線がやや太いため、主張が強くごちゃごちゃとしている感じがします。

線を細くし、存在感を少なくします。ただし、道路の位置は判別しやすくしたいため色は目立つ赤色に変更します。

見た目を変更するには、レイヤパネルにある「道路縁」レイヤの上で右クリックをします。

出てきたメニューから「プロパティ」を選択します。
そして、表示されたウィンドウの左にある「シンボロジー」を選択します。

今回変更するのは2点、「線の色」と「線の太さ」ですね。

「線の色」は、中央の「色」と書かれた選択メニューで変更します。

色を変更する場所

「色」と書かれた選択メニューの右端にある下矢印をクリックし、出てきたメニュー内にある「標準色」の下に並んでいるいろんな色の四角から赤色の四角をクリックします。

続いて、「線の太さ」は「色」の下の「幅」と書かれたボックスで変更します。

線の太さを変更する場所

初期値は「0.26000」と入力されています。これが線の太さの値で、大きくすると線が太くなり、小さくすると細くなります。
今回は「0.06000」に変更します。
0.26000を削除して直接0.06000と入力するか、ボックスの右端にある上下の矢印のうち、下矢印をクリックして変更します。
下矢印を1回クリックすると、値が0.20000小さくなり、0.06000に変わります。

色と幅の設定ができたら、「OK」をクリックします。

すると、地図の画面に戻り「道路縁」の色と太さが設定どおりに変わっています。

「道路縁」変更後の地図

「軌道の中心線」の見た目を変更する

続いて「軌道の中心線」の見た目を変更します。
今回も、見た目の変更を確認しやすいように、「軌道の中心線」のレイヤだけにチェックを入れ、他の2つのレイヤを非表示にします。

「軌道の中心線」は、鉄道であることがすぐにわかるような形状に変えてみましょう。

形状を変更する際も「プロパティ」から設定を行います。

「道路縁」の時と同様に、レイヤパネルにある「軌道の中心線」レイヤの上で右クリックをして、メニューから「プロパティ」を選択します。
そして、表示されたウィンドウの左にある「シンボロジー」を選択します。

中央付近の入力欄に表示されている「お気に入り」という文字を削除し、「railway」と入力します。
すると、以下のように「topo railway」と表記された鉄道マークが表示されましたので、絵柄をクリックし選択します。

「topo railway」が出現した

選択できたら鉄道マークの下の「topo railway」という文字列の色が変わりますので、その状態のまま「OK」をクリックします。

すると、地図の画面に戻り「軌道の中心線」の表示が変わっています。

「軌道の中心線」変更後の地図

「建築物の外周線」の見た目を変更する

最後に「建築物の外周線」の見た目を変更します。
今回も、見た目の変更を確認しやすいように、「建築物の外周線」のレイヤだけにチェックを入れ、他の2つのレイヤを非表示にします。

「建築物の外周線」は表示されている線の量が非常に多く、とても目立っています。

線を細くし、存在感を小さくします。線の色も薄い黒色にして、うっすら背景に表示されている程度の表示にします。

これまでと同様に、「建築物の外周線」レイヤの上で右クリックし、「プロパティ」を選択します。
そして、表示されたウィンドウの左にある「シンボロジー」を選択します。

「道路縁」と同様に「線の色」と「薄さ」、「線の太さ」を変更します。

「線の色」は、中央の「色」と書かれた選択メニューで変更ですね。

色は、黒色に変更します。
「色」と書かれた選択メニューの右端にある下矢印をクリックし、出てきたメニュー内にある「標準色」下に並んでいる色から黒色を選択します。

続いて「薄さ」を変更します。
薄さは、線を半透明にすることで表現します。

「色」の選択メニューの一つ上にある「不透明度」という欄で設定します。

不透明度を変更する場所

不透明度が100%は、全く透明ではない線で表示されます。これは通常の黒い線です。
不透明度が0%になると、完全に透明となり線は表示されません。

今回は、不透明度を30%に指定します。

不透明度の指定は、バーを動かすか、入力欄に直接入力することで行います。
初期値は100%になっています。バーは一番右側にあり、入力欄には「100.0%」と入力されています。

バーで設定する場合は、一番右側にあるバーをクリックし、そのまま左へ動かして入力欄の数字が「30.0%」になったところで離します。
入力欄で指定する場合は「100.0」を削除して、「30.0」と入力します。

これで、色の変更ができました。

最後に、「線の太さ」を変更します。

「道路縁」と同様に「色」の下の「幅」と書かれたボックスで変更します。
先ほどと同じく「0.26000」と入力されているところを、「0.06000」に変更します。

色と幅の設定ができたら、「OK」をクリックします。

すると、地図の画面に戻り「建築物の外周線」の色と太さが設定どおりに変わっています。

「建築物の外周線」変更後の地図

まとめ

今回は、基盤地図情報のデータを取り込んで地図上に表示するところまでを解説しました。
基盤地図情報は、様々な地図のベースとして活用が可能であり、しかも地図を作成する際の基準として整備されているためとても正確です。

基盤地図情報には今回解説した「基本項目」以外に、「数値標高モデル」という面白いデータもあります。
このデータを活用すると、下のような陰影起伏図を作成して、傾斜を地図上に表現することができます。

東京23区の陰影起伏図

「数値標高モデル」のダウンロード方法と、陰影起伏図を作成する方法は、基盤地図情報(数値標高モデル)で陰影起伏図を作成しQGISで表示する方法で解説しています。

それでは今回の解説はここまでとなります。
また次回以降よろしくお願いいたします。

使用したデータ

・基盤地図情報