QGISに取り込んだデータの座標参照系を変換する方法を説明します。
地理座標系で作成されたデータを、平面直角座標系に変換するときなどに活用できます。

方法はいくつかありますが、最も簡単な方法を紹介します。

座標参照系の変換方法

変換したいファイルをQGISに読み込みます。

レイヤパネルのレイヤ名で右クリックし、出てきたメニューから「エクスポート」、さらに「新規ファイルに地物を保存」(ラスタデータの場合は「名前を付けて保存」)を選択します。

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「新規ファイルに地物を保存」を選択する。ラスタデータの場合は「名前を付けて保存」を選択する

「ベクタレイヤを名前を付けて保存」ウインドウ(ラスタデータの場合は「ラスタレイヤの保存」ウインドウ)が表示されるので、以下の3カ所を設定します。

  • 形式
  • ファイル名
  • 座標参照系
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「ベクタレイヤを名前を付けて保存」ウインドウが表示された。ラスタデータの場合は「ラスタレイヤの保存」ウインドウが表示される

形式
変換後のファイルのデータ形式を選択する。シェープファイル形式の場合は「ESRI Shapefile」を選択する。

ファイル名
右側の「・・・」をクリックし、ファイルの保存場所を設定します。

座標参照系(CRS)
変換後の座標参照系を選択します。選択するには、右側にあるイラスト(水色の球に傘帽子がかぶせられたようなイラストです)をクリックし、「座標参照系の選択」ウインドウを表示します。

変換後の座標参照系を指定する

上の手順で表示した「座標参照系の選択」ウインドウで、変換後の座標参照系を指定します。

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「座標参照系の選択」というウインドウが表示された

フィルタ欄に変換後の座標参照系のEPSGコードを入力します。

EPSGコードの地域と数字の対応について

平面直角座標系(日本測地系2011)のEPSGコード一覧表にまとめていますので参考にしてください。データを作成する地域名を「市町村等」欄から探して、該当するEPSGコードを確認できます。

入力すると中央下の「あらかじめ定義されたCRS」という欄に該当する座標参照系が表示されますので、その文字列を選択して「OK」をクリックします。

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入力したEPSGコードに該当する座標参照系が表示されるので選択する

「ベクタレイヤを名前を付けて保存」ウインドウに戻るので、ウインドウ下の「OK」をクリックすると、座標参照系が変更されたファイルの作成が完了です。

「ファイル名」欄で指定した場所に新規ファイルとして保存され、レイヤパネルにも読み込まれます。

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変換後のファイルがレイヤパネルに表示されている

使用したデータ

  • OpenStreetMap