「GISを集客に活用するための豆アイデア」のコーナーでは、小規模事業者様、個人商店様、週末起業家様の集客のためにGISを活用する方法を「豆アイデア」として紹介していきます。 今回は、徒歩到達圏の紹介です。  

豆アイデア-徒歩到達圏-

飲食店の経営者がチラシを撒こうと考えています。 この店舗では、お客様による日常的な利用をしてもらいたい範囲を1次商圏、それよりも頻度は少ないが定期的な利用をしてもらいたい範囲を2次商圏と定め、それぞれ店舗から半径500mの範囲、半径2kmの範囲と設定しています。 今回、チラシを撒く範囲の再検討にGISを活用しました。

まず、店舗の1次商圏(半径500m)と2次商圏(半径2km)の範囲、周辺の町丁ごとの人口密度を表示します。 

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町丁ごとの人口密度

ここに、周辺の道路を示します。

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周辺の道路

道路を歩く距離をもとに徒歩500m圏と2km圏を表示しました。 

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徒歩500m圏と2km圏

半径で描いた範囲と、徒歩圏では違いが出ています。さらに、方向によって違いが大きいところと小さいところがあります。 道路が碁盤の目状に整備されている店舗の東方向は半径による円と大きく変わらないのに対して、道が曲がりくねっている西方向はその差が大きくなっています。 このような分析結果をもとに、お客さんが来店しやすい方向には広めにチラシを配布するなどの戦略を検討することが可能になります。 なお、道路データは公開されているもの使用しているため、新規に設置された道路の有無等、実際と異なる場合もあります。  

使用したデータ