国勢調査で把握される人口は居住生活している人の数で、夜間人口と呼ばれる事もあります。

しかし、飲食店や雑貨屋等、日中に営業を行っている会社様の場合、お店の周辺で昼間の活動時間帯にどの程度人が活動しているのかも知りたいのではないでしょうか。

そこで、今回の豆アイデアでは、国勢調査等の公開されている統計調査結果を利用して、「昼間の活動人口」を推定する方法を紹介いたします。  

昼間の活動人口

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昼間に大勢の人で混雑しているビジネス街も、夜になると働いている人々が自宅へ帰り静かになります。

公開されている調査結果だけでは、昼間人口を知ることはできません。 しかし、国が実施している国勢調査や経済センサスの調査結果を元に、特定地域で昼間に活動している人の数を推定する事はできます。 例えば、経済センサスでは、事業所を対象に従業員数等の調査を実施しており、町丁毎に就業者人口を公開しています。 また、冒頭に書いたように、国勢調査で得られる統計は、居住している人に対する情報で一般に昼間の活動先はわかりません。 しかし、農業をされている方はどうでしょうか。一般的に普段生活している場所で、仕事もされていると思われます。 さらに、仕事を引退された65歳以上の方も、居住している地域が、普段の活動範囲になる事が多いと考えられます。 このような推定の元、以下のような方法で昼間の活動人口を推定してみました。  

昼間の活動人口

2次及び3次産業就業者人口(経済センサス)

農林業従事者の人口(国勢調査)

65歳以上の人口(国勢調査)    

夜間人口

夜間人口とも表現される国勢調査結果の総人口です。

農林業従事者の人口

 農林業従事者の人口です。これも国勢調査結果から得られます。  

2次産業及び3次産業分野の就業者の人口

2次産業及び3次産業分野の就業者の人口です。事業所を対象にした調査結果で、経済センサスから得られます。  

65歳以上の人口

65歳以上の人口です。これも国勢調査結果です。

昼間の活動人口

3つの調査結果を足し合わせて推定した昼間の活動人口です。

人口が特定地域に集中している事がわかります。色がひときわ濃くなっている場所には、東京のJR中央線立川駅が位置しています。 
これと比べると、最初にお見せした総人口は、全体的に分散して色が付いている事が確認できます。
昼間人口が多い地域では、通勤のため多くの人が集まってきている地域であるため、広域からの集客が可能になります。たとえば、徒歩圏だけでなく鉄道沿線に広く集客をかけることも効果的な戦略になるでしょう。
このように居住者人口だけでなく、活動している人の数を把握することで、より多彩な集客施策を検討することができると考えられます。

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