無農薬野菜を作っている個人経営の農家が移動販売エリア選定に商圏分析を活用する方法の提案です。

この農家は・・・
無農薬野菜を生産している個人経営の農家で、大規模な出荷はしておらず農場での直接販売と通信販売が主な販路です。
購入してくれたお客様からは好評で、その後もリピートで野菜を購入していただいています。
お客様の声を直接聞ける対面販売を重視していますが顧客数が頭打ちとなっているように感じており、販路拡大のため野菜の移動販売を計画しています。

業種

販路拡大のため移動販売を検討する個人経営の農家

置かれてる状況

  • 無農薬野菜を作っている農家で、農場はほぼオーナー1人で運営しているため出荷できる量に限りがある。
  • 大規模な出荷はしておらず、主な販路は農場での直接販売と通信販売である。
  • 農場まで来て購入してくれる層は50〜60代女性が多い。
  • 購入していただいたお客様からは好評で、その後もリピートで野菜を購入していただいている。
  • お客様の声を直接聞ける対面販売を重視しているが顧客数が頭打ちとなっているように感じている。

商圏分析をしようと思った理由

  • 農場まで来れない人向けに対面販売を行う方法として、野菜を移動販売するサービスを計画している。
  • 個人経営のため人手が少なく移動販売もオーナー自身が実施する予定である。そのため時間が限られており、農場からある程度近い範囲で実施したい。
  • 農場からある程度の範囲内で見込み客が多いエリアを選定し、そのエリア内で販売場所の確保を行いたい。

商圏分析の方針

  • 分析するのは農家から4kmの範囲。
  • 無農薬野菜を購入してくれる層として現状では50〜60代女性が多く、その次に子供がいる世帯が多い。
  • 子供がいる世帯は、「共働きが多く時間が少ないのではないか」と仮説を立て、移動販売を実施すると喜ばれるのではないかと考えた。
  • 18歳未満の世帯員がいる世帯をターゲット層として、この層の世帯密度が多い地区を分析する。

商圏分析の効果

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  • 農場から北東部(赤枠のエリア)に子供がいる世帯の密度が高い地区があることがわかったため、このエリアで移動販売を実施できる場所を探すこととした。
  • また、農場の東側の徒歩圏にも密度が高い地区があることがわかったので、この地区にはチラシなどで農場での直接販売を告知することとした。

使用したデータ