エリアマーケティングに活用できるGIS情報をまとめました。
各社様から提供され様々な種類があるエリアマーケティングGISサービスや、無料で使用できるGISデータなどのリンク集です。
GISを使用すると今までは気づかなかったものを視覚化でき、感覚に頼っていたマーケティング活動を根拠があるものに変えることができます。
(関連記事)GISでできること(1)-GISとはなんだろう?
(関連記事)GISでできること(2)-もう一歩踏み込んだGISの活用方法の概要がわかる
汎用GISソフト
GIS機能のみを持つソフトウェアです。
エリアマーケティングに特化しているものでは無くGISとしての機能のみを持つソフトウェアです。
基本システムに入ってる機能に加え、追加パッケージや、Python等プログラミング言語と連携した解析等、エリアマーケティングに限定せず、地理空間情報についてのあらゆること可能になります。
一方、機能が豊富で使い方も複雑なので、自分がやりたいことが何なのか理解した上で使用方法の学習が必要です。
また、GISとしての機能のみを持っているのでエリアマーケティングに必要な統計データ等も自分で収集したり、購入したりしなければなりません。
ESRI arcGIS Desktop
最も有名な汎用GISソフトです。商用GiSとして使いやすくサポートも充実しています。最も利用されている汎用GiSとして多くの業界の用途で利用されています。
米国の企業で、世界的なGiSイベントを開催したり、研修プログラムを整えていたりします。
費用:180,000円(365 日期間限定ライセンス)詳細
QGIS
オープンソースのGISソフトで誰でも無料で使用することができます。windows、mac、linuxで使用可能です。
無料で使用できますが、機能的には他の商用GISには劣っていません。
オープンソースの素晴らしいところは誰でもソフトウェアの機能向上に貢献することが可能なところです。
QGISも様々な専門家が機能向上に関わっており、専門的な解析手法を行える等一部の機能は商用GISを上回っています。
世界中の研究分野でも使用されており、科学論文等で使用されていることを確認できます。
デメリットは企業によるサポートが無いことです。使い方が分からない時やトラブルが起こった時は自分で解決しなければなりません。
ソフトウェアの使用感も、上のarcGISの方はわかりやすく親切な機能が盛り込まれているのに対し、QGISはややわかりづらいところもあります。
ただ定期的に更新されており使い勝手も向上してきています。
また、通常の使い方についての日本語のマニュアルは整っていますが、専門的なことになると英語の情報をあさらなくてはならなくなります。
エリアマーケティングGIS
ここから紹介するソフトウェアはエリアマーケティングに特化したGISソフトウェアです。
基本的な統計データが最初から入っていたり、マーケティングに必要な解析を簡単な手順で行えたり、分析結果を取りまとめたレポートを簡単に作成したりできます。
全て商用のソフトウェアであり、電話サポート等トラブル時にも安心のサポート体制となっています。
TerraMap Standard
マーケティングGIS開発に特化したサービスを提供している企業であるマップマーケティング株式会社様にによるエリアマーケティングGISソフトウェアです。
統計調査のデータや最新の全国チェーン店情報がコンテンツに含まれており、エリアマーケティングの様々な分析を簡単に実行することができます。分析レポート帳票機能もあります。
商圏分析に必要な機能とデータを兼ね備えたエリアマーケティングGISの決定版。
https://www.mapmarketing.co.jp/product/TerraMap.html
わかりやすく直感的な操作感が特長で、立地分析や販促エリア分析を誰でも簡単に行なえます。
費用:380,000円+月額6,000円(保守費用)
MarketAnalyzer™Cloud
技研商事インターナショナル様が提供しているエリアマーケティングGISソフトウェアです。
統計調査データや自動車保有台数など様々なデータが最初から入っており、多機能な分析を行えます。
居住者プロファイリングデータなど、同社が独自に分析した指標を使った統計分析などが行えるマーケティングツールです。
2,000社以上の導入実績を誇る、高度で探索的な商圏分析が可能なMarketAnalyzer™のクラウド版。
https://www.giken.co.jp/products/marketanalyzer/cloud/
MarketAnalyzer™クラウド(マーケットアナライザー クラウド)は、地図上に様々な統計データ(人口、世帯、消費、年収など)を重ね、
店舗商圏のマーケットボリュームやターゲット分布を瞬時に把握する、エリアマーケティング・商圏分析専用のGIS(地図情報システム)です。
クラウド環境を用いることで、いつでもどこでも利用が可能です。
費用:初期費用550,000円+年額1,800,000円(1ライセンス)
MarketPlanner
エリアマーケティング・商圏分析用のGISソフトウェア。初めてGISを活用される企業でも安心のヘルプデスクを設置しており、使用方法がわからなくても心配する必要がありません。
「MarketPlanner(マーケットプランナー) 」をご利用いただくことで、短時間で論理的な地域戦略資料を作成いただけます。
https://www.pasco.co.jp/products/marketplanner/
戦略の意思決定に必要な情報は、表やグラフだけではなく地図上にグラフィカルに反映されますので、視覚的に情報の把握をサポートします。
費用:不明
MiSol 汎用マーケット分析
各種ビジネスのために用意されたGISアプリケーションサービスです。
汎用マーケット分析用のシステム以外にも、診療圏分析、介護圏分析、学習塾市場分析など様々な業種に特化したシステムを提供しています。
さまざまなビジネスシーンで多角的なレポートや集計・分析を可能にする多機能型のツールです。多様なデータコンテンツから必要なデータをお選びいただくだけで、どんな業界にも対応します。
https://www.misol.ne.jp/about/ap1_egma.html
費用:40,000円+月額25,000 円
JPS Webレポート
株式会社日本能率協会総合研究所様が提供しているクラウド型GISシステムです。
メンバーサイトにログインし、GISを操作してレポートを作成できます。
費用:8,000円(1レポート)
GISソフトでなくても地図を見れるサービス
国土情報ウェブマッピングシステム
国土数値情報をWebブラウザ上で簡単に閲覧することのできるシステムです。
地図で見る統計(jSTAT MAP)
各種統計データを地図上に表示し、視覚的に統計を把握できる地理情報システム(GIS)です。
フリーで入手できる統計データの一覧
- 基盤地図情報ダウンロードサービス
国土地理院が提供しているデータダウンロードサービスです。
行政区画、建築物の外周線、道路縁などをダウンロードできます。
- 国土数値情報ダウンロードサービス
国土交通省が提供しているデータダウンロードサービスです。
行政区画、土地利用メッシュ、標高メッシュ、駅別乗降車数などをダウンロードできます。
鉄道事業者からの提供資料などもあり、ダウンロードは無料でできますが、使用方法についてはデータごとに規約が設定されています。
- 政府統計の総合窓口(e-stat)
日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイトで、各府省などが提供しているデータを公開しています。
- 国土調査(土地分類基本調査・水基本調査等)ホームページ
国土交通省国土政策局国土情報課が提供しているデータダウンロードサービスです。
土地分類調査、水調査の成果データをダウンロードできます。
- 自然環境調査Web-GIS
環境省自然環境局生物多様性センターが提供しているデータ閲覧及びダウンロードサービスです。
自然環境調査結果などについて閲覧及びダウンロードができます。