チラシを作成する前に明確にするべき5つの基本的なポイント
商品やサービスの売り上げをアップさせるために効果的な「チラシ」。
「たくさん配れば、必ず効果はあるはず」と、なんとなく制作してはいませんか?
配りさえすれば集客アップが狙えそうに思えるチラシ。
実はコストの割にイマイチ効果が出なかった、なんてこともよくあります。
でも、せっかくなら効率的かつ効果の高いチラシを作りたいですよね?
そこで、確実にお客様の「目にとまる・読んでもらえる・商品を買いたいと思ってもらえる」チラシ制作の5つのポイントについてご紹介します。
ここを曖昧なままチラシを作成してしまうと、チラッと横目で見られた後に捨てられるだけの紙をばらまく結果になってしまいます。
ポイント1:チラシを作成する目的を明確にする
チラシを作るうえで最初に気をつけることは、チラシの目的を明確にすることです。チラシの目的をしっかりと認識して作成、配布しないと、チラシの効果を最大限に活用できません。
チラシの目的には色々とありますが、チラシに求めるべき第一は「きっかけ作り」です。チラシに自分の思いをこめすぎて、情報が多すぎる状態になっているチラシを良く見かけますが、チラシに情報を盛り込みすぎるのはやめた方がいいでしょう。
そして、興味を持ってもらえれば、そこから次のステップにつなげるべく手を売っておきましょう。良くあるように、「詳しくはWeb」でとか、「問い合わせ先はこちら」、もしくは無料で参加できるイベントなどの日程でも構いません。とにかく、ちょっとでも興味を持たせてお客となってくれる候補者を誘導するのがチラシの最大の目的だと考えてください。
ポイント2:チラシを読んでもらいたいターゲットを明確にする
次にチラシをお客様に読んでもらうためには、誰に読んでもらいたいのかできるだけ具体的にターゲットを設定することが重要です。
しっかりとどういったターゲットに照準を合わせてチラシを作るかによって、チラシの効果は劇的に変わります。もちろんターゲットを絞るといっても、単純にターゲットの範囲を狭めるだけではいけません。誰にみてもらいたいのか、もしくは誰にお客となってもらいたいのか、そういったものをきっちりと把握することが大切です。
該当するターゲットの共感を呼びそうな文面や、好まれそうなテイストのデザインを意識してチラシを制作することで、お客様に抵抗感なく自然にチラシを読んでもらうことができるようになります。
例えば、「スポーツドリンク・24本入り」という商品を例にしてみましょう。
「運動会のお供に」というタイミングでチラシを配布する場合、シニア向けのテイストでチラシを制作しても、効果はあまり期待できません。
この場合、チラシを届けたいターゲットは我が子の運動会を控えている保護者層なので、子持ちの親世代に共感を呼びそうなテイストのチラシを制作すれば、ターゲットを絞ってチラシを届けることが可能となるのです。
ポイント3:ターゲットが抱えている悩みを明確にする
ターゲットを絞ってチラシを届けるには、ターゲットの悩みを明確化することが必要です。お客様となってもらえるようなターゲットの悩みが何かをしっかりと考えて、同じような悩みを抱えている多くの人たちが何を求めているのかを考慮しなければなりません。また、そういった悩みを抱えている人たちはどういう情報や商品、サービスを求めているのかを深く議論する必要があるでしょう。
そして、自社のターゲットが共感するようなキャッチコピーを考え、それにあった色使い、文字の大きさなどを決めていきチラシを作成すべきなのです。
ポイント4:チラシを配布するタイミングを見極める
チラシの目的、ターゲットとその悩みが明確になったら、次は配布のタイミングを見極めることが重要です。
クリスマスやお正月など明確な季節商品ではなくても、たいていの商品・サービスには売り上げアップが見込まれやすいタイミングが存在します。
これを見誤ると、たとえお客様の元にチラシが配布されたとしても興味を持ってもらえず、目にとまることはありません。
例えば、先ほどの「スポーツドリンク・24本入り」という商品の売り上げアップを狙う場合、雪の降る寒い時期にチラシを配ってもお客様の関心を集めることは難しいでしょう。
一方、夏の気温が高くなるタイミングで「熱中症対策」と銘打って配布したり、または「運動会のお供に」「スポーツの秋に」等という名目でスポーツをする機会が増える時期に配布すれば、お客様が商品に興味を持つタイミングとチラシが手元に届くタイミングとがマッチし、自然とチラシに目をとめてもらうことができます。
ポイント5:チラシで伝えるサービスのメリットを明確にする
世の中には数え切れないほどのチラシが存在し、毎日膨大な数のチラシを目にします。
しかし、しっかりと効果的なチラシばかりではないのが現実です。それぞれのチラシでは、工夫を凝らしたキャッチコピーなどで、商品やサービスの特徴を大々的に書いているものがありますが、キャッチコピーなどをいくら考えても、チラシの根本がしっかりとできていないとターゲットに響きません。
チラシでは、商品やサービスの特徴をいくら書き込んでも効果は出ません。商品やサービスを利用することによって、ターゲットにどんなメリットがあるのかを書き込まなければ意味はないからです。
たとえば、ある悩みを抱えている人たちが、この商品を使うことによりこんな悩みを解決できるということ。そして、それを解決することにより、日々苦しんできたものから解放され、何気ない日常がこんなにも楽しいものになること、などをアピールすることが大切です。
このようにターゲットのメリットを明確化することで、チラシを一瞬チラッとみただけの人たちにちょっと読んでみようと思わせることがチラシの最も重要な要素となります。
まとめ
いかがでしたか?
どんなのチラシを作ろう?
レイアウトは左上から右下へ!写真は大きく目立たせる!デザインは赤を散りばめる!紙質は上質紙でB4サイズ!
作り始めるとこだわりが出てしまうチラシ作りですが、作成する前に明確しておくべき非常に重要なことがあります。
効果のあるチラシ制作には、大切な5つのポイントがあることがお分かりいただけたでしょうか?
これらのポイントを意識すれば、集客のできるチラシになるはずです!ぜひお試しください。
- ポイント1:チラシを作成する目的を明確にする
チラシの目的を明確にし、チラシに情報を盛り込みすぎるのはやめた方がいいでしょう。 - ポイント2:チラシを読んでもらいたいターゲットを明確にする
ターゲットの共感を呼びそうな文面やデザインを意識してチラシを制作する - ポイント3:ターゲットが抱えている悩みを明確にする
ターゲットが共感するようなキャッチコピーを考え、色使い、文字の大きさなどを決めていく - ポイント4:チラシを配布するタイミングを見極める
商品に興味を持つタイミングとチラシが手元に届くタイミングをマッチさせ、自然とチラシに目をとめてもらう - ポイント5:チラシで伝えるサービスのメリットを明確にする
ターゲットのメリットを明確化して、チラシを一瞬チラッとみただけでちょっと読んでみようと思わせる
チラシを手にした瞬間、ヒトは直感的にココを見ている!
チラシを一旦手に取ってはみたものの、読むこともなくすぐに捨ててしまうという人も多いはず。
チラシを作成する側からすると実に悲しい現実ではありますが、実際「チラシを見られる時間」というのはおよそ0.3秒~0.5秒程度、どんなに長くても1秒未満だといわれています。(※諸説あります)
つまり、人はチラシを手にした瞬間に「読む」ことはせず、直感的に「見る」ことだけを行っているということです。
それでは、パッと一瞬見ただけで捨てられてしまうことなく0.3秒~0.5秒というわずかな瞬間に「読んでみよう!」と直感的に判断されるチラシを作るには、一体どのようなことを意識すればよいのでしょうか?
今回は、人がチラシを手にした瞬間に「直感的に判断している2つのポイント」についてご紹介します。
ポイント1:デザインの「好き嫌い」
チラシを手にした人は、掲載されている細かな情報ではなく、まずチラシ全体のイメージを感じ取る、と言われています。
あなたも初対面の人と会った時に「なんとなく話しやすそうな人だな」「ちょっと怖そうだな」など、うまくは説明できないものの相手にぼんやりとしたイメージを抱いたり、「この人、わりと好きだな」「ちょっと苦手なタイプかも」など、第一印象で漠然と好き嫌いを判断したりしたことはありませんか?
チラシを手に取った時の感覚というのは、それに近いものがあると言えます。
ということは、チラシも目に入った瞬間の第一印象、いわばそのデザイン全体の「好き嫌い」のイメージで直感的に判断されてしまっているのです。
そのため、読んでもらうためには「ゴチャゴチャしている」「怪しい雰囲気がある」等といった印象を避け、「おしゃれ」「すっきりしている」「キレイ」などのような、第一印象で好感を持ってもらえるようなデザインにする必要があります。
例えば、チラシのターゲットとしている人がそのチラシを手に取った時に、直感的に「好き」と好感や親近感を抱くかどうかを意識しながら制作することがポイントとなってきます。
魅力的な写真やイラスト、美しく見栄えのいい背景を使用したり、色彩やフォントの持つイメージを巧みに利用してチラシの雰囲気を演出したり、あえて楽しさやインパクトを与えるようなキャッチーなものにしたりするなどの工夫を加えましょう。
ポイント2:自分に「必要な情報であるか」
人は、手に取ったチラシを漠然と「好き」と感じると、次にチラシに記載されている文字を直感的に「見る」という行動に移ります。
そしてチラシの文字を「見る」ことで、「このチラシは今の自分に必要な情報が書いてあるかどうか」ということを瞬間的に判断します。
必要だと感じることで、ようやくそのチラシを捨ててしまうことなく、より細かい文字情報を「読む」という段階に入っていくのです。チラシの文字をパッと見るだけで自分に「必要な情報である」と判断してもらうためには、まずは何よりもキャッチを意識して制作することがおすすめです。
商品やサービスについて、つい色々な情報を提供したい気持ちになってくるのが正直なところではありますが、まずは商品の値段やサービスの期間など、具体的な数字を含めたキャッチを考え、それがチラシの中で最も目立つように配置することが効果的です。
チラシを見た時にひときわ目を引くようにフォントや色づかいを意識するとよいでしょう。
チラシのターゲットがキャッチを見て、自分に「必要な情報である」と直感的に判断すれば、その詳細な情報を「読む」という次の行動にスムーズに移ってもらうことが、初めて可能となるのです。
まとめ
いかがでしたか?
1秒にも満たないわずかな瞬間に、これら2つのポイントが判断されていることがお分かりいただけたでしょうか?
デザインの好き嫌いや読み手にとって必要な情報が掲載されているかというポイントを今一度確認し、「読んでみよう!」と思ってもらえるチラシ制作に活用してみて下さい。
レイアウト、コンテンツの配置で意識すべき3つのポイント
人がチラシを手にした瞬間、それを読むかどうかを直感的に判断することは前回お伝えした通りです。しかし、せっかく読んでみようと思ってもらえたチラシも、読み手がいざ読み進めてみると、情報が多すぎて読みづらかったり、何を言いたいのか分かりにくかったり。実はチラシの配置1つで最後まで読んでもらえない、ということが起こっています。
これではチラシの反響率アップを見込むことすら期待できないでしょう。
チラシに掲載するコンテンツの大原則として、情報を厳選し、特に注意を引きたいポイントを目立たせる工夫をするなど、「戦略的に配置する」ことが重要です。
そこで今回は最後まで読んでもらえるチラシを作るために覚えておきたい、「レイアウト、コンテンツの配置のポイント」についてご紹介します。
ポイント1:視線の動きを利用する
チラシに載せる情報が決まったら、まず実際のチラシと同じサイズの用紙に全体のレイアウトを組んでいきましょう。この作業を行うことで、常にチラシの全体像をイメージしながらコンテンツを配置していくことができます。
情報を配置する際、人の視線の動きを利用すると効果的です。人は誰でも、無意識に左上→右上→左下→右下のように、アルファベットの「Z」の形を描くように視線を動かしていくとされています。(縦書きのチラシの場合は、右上からアルファベットの「N」の形を描くような動き)
そのため、横書きのチラシの場合は、一番初めに目に入る上部に「キャッチ」となる情報を配置し、そこでまず読み手の興味をひきつけて、目線が下に進むにつれて情報が少しずつ細かくなっていくようにするとよいでしょう。
このキャッチ部分で興味をひく文言、目立ちやすいフォントや装飾などを駆使し、読み手の心を第一段階でグッとつかんでしまいましょう。
ポイント2:メリハリのある配置を意識する
キャッチが決まったら、残りのコンテンツの配置を考えていきます。ここでポイントとなるのは、「メリハリのある配置」です。チラシの反響を得るために、つい商品やサービスの情報を少しでも多く載せたいと思ってしまうものですが、ただやみくもにテキストで書き連ねていってしまっては読み手側の興味も続きません。
コンテンツの優先順位を決定し、前述の視線の動きに沿って重要度の高いコンテンツから順番に配置していくことがポイントです。さらに、同じような内容のコンテンツをまとめて枠で囲んだり、内容の異なるものは線を引いて区切ってみたりする等、コンテンツの種類ごとにある程度のまとまりをもたせ、配置のルールを明確にすると分かりやすいでしょう。商品の値段など数字を含むコンテンツは、図や表のような見せ方にするとパッと見で理解しやすくもなります。
ポイント3:写真やイラストを効果的に使う
写真やイラストは、その使い方次第でチラシの印象を大きく左右する要素です。
例えば、写真をチラシ全体の背景として使用すると、商品やサービスのイメージをスタイリッシュな印象で表現することができ、イラストを全面に使用すると全体的にポップな感じやパッと見のインパクトを与えることができます。
一方、大きさを控えめにして商品やサービスの情報を視覚的に補う程度に使用すると、スッキリした堅実なイメージを与えることもできます。
自身で撮影した写真に限らず、最近ではプロの手によるイラストや画像もインターネットで検索して気軽に購入することができるので、チラシで与えたいイメージに合わせて大きさや配置の仕方を考えてみるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
上記3つのポイントをおさえてコンテンツを「戦略的に配置する」ことで、あなたの制作したチラシも確実に最後まで読んでもらえるようになるはずです。
チラシの「色」はどうする!?覚えておきたい3つのポイント
チラシを手にした人は、誰もが第一印象でそのデザインの「好き嫌い」を直感的に判断しているということは以前お話した通りですが、その「好き嫌い」を判断する重要な要素のひとつがチラシの「色」。
人は、色から多くのイメージを受け取るといわれています。
そこで今回は、チラシの印象に大きく作用する「チラシ制作における色の使い方のポイント」についてご紹介します。
ポイント1: 目立たせるべき部分を決める
色をつけ始める前に、まずは配置したコンテンツの中から「ここに目をとめて欲しい!」と思う部分を決めていきます。
特に目立たせたい部分は文字を太く大きくし、チラシ全体の文字の大きさや太さに変化をつけていきましょう。そうすることで、情報の重要度に強弱が生まれ、メリハリあるデザインのチラシにすることができます。
文字の大きさや太さを決めたら、いよいよチラシに色をつけていきます。
目立たせたいからとアレコレどんどん色を加えていったり、重要な部分をすべて赤字にしたりすると、全体的にゴチャゴチャした印象を与えてしまい、かえって逆効果です。
チラシを通して与えたい印象やテーマを元に、まずはベースに使用する色をひとつ決めます。さらにそのベースカラーと相性の良い色を文字に追加して使用していきましょう。全体の色数を2~3色程度におさえると統一感あるものにすることができます。
ポイント2:色の持つイメージを利用する
ベースに濃い色を使い、あえて文字に白などの薄い色を使うと、チラシ全体でインパクトを与えることができます。一方、ベースの色を薄くして文字を濃くすると、パッと見た時に文字情報が目に飛び込んできやすいものとなります。
色の組み合わせをあえて奇抜なものにするとキャッチ―な印象になり、逆に色数をおさえて濃淡だけで表現すると、スッキリと洗練された印象を与えることもできます。
また、色にはそれぞれ「無意識に人に与えるイメージ」があるといわれています。
例えば、ピンク=可愛らしい、黄色=元気な感じ、というイメージをあなたも持っていたりはしませんか?このような色の持つイメージを巧みに利用することで、チラシ全体の印象を操作することができます。
飲食店の看板でもよく使用されていることから分かるように、赤やオレンジなどの色はエネルギッシュで食欲や購買欲を刺激します。
逆に青や緑などの色は、清涼感を売りにした食品などにも使用されているように落ち着いた爽やかなイメージを与えます。
その他にも、紫=優雅で上品な印象、黒=クールさや高級感、白=透明感や清潔感だったり、金や銀色を使用するとスペシャル感を与えたりするとことができるので、自身の商品やサービスのイメージに合わせて使用色を決めていくとよいでしょう。
ポイント3:性別や年齢層でも異なる好みを意識する
個人差はあるものの、一般的に女性は「キレイ」な色を好み、男性は「カッコいい」色を好むとされています。
実際に女性向け商品のパッケージには、「ピンク・赤・紫」、男性向けの場合には「黒・青・グレー」などの色が多く使用されているのを目にします。
色の好みは性別によって分かれるところですが、年齢層によってもやや好みが異なるといわれています。
例えば、10代ではポップで華やかな色合い、20代ではあからさまな賑やかさは抑えつつもカラフルに、30代では色数は控えめに上品な雰囲気、40代以上では高級感や読みやすさを意識した色づかいなどが挙げられます。
チラシ全体の色数や配色を決める時には、商品やサービスがターゲットとしている性別や年齢層も考慮すると、より効果的なビジュアルにすることができるといえます。
まとめ
いかがでしたか?
チラシに色を使う際のポイントがお分かりいただけたでしょうか?
そして配色に迷った時は、書店の雑誌コーナーに立ち寄ってみるのもおすすめです!
男女別・年齢層別に細かくターゲット分けされた雑誌の表紙の配色は、眺めるだけでも参考になるはずです。
チラシのデザインを制す!ための2つのポイント
第一印象でチラシの「好き嫌い」を直感的に判断する重要な要素として、前回はチラシの「色」についてご紹介しました。
(くわしくは「チラシの「色」はどうする!?覚えておきたい3つのポイント」をご覧ください。)
ここでもうひとつ忘れてはいけない要素が、「チラシのデザイン」、いわば“チラシ全体が醸し出す雰囲気”です。
チラシを受け取った人に「このチラシ好きだな」と瞬時に、かつ無意識に感じてもらうには、見た目で親近感を抱いてもらうことが非常に大切です。
そこで今回は、チラシの第一印象を決定づける「デザイン制作時に覚えておきたい2つのポイント」をご紹介します。
ポイント1:「キャッチ」のデザインで、読み手に好意を与える
人は誰でも、無意識にチラシの左上から順にアルファベットの「Z」の形を描くように(縦書きのチラシの場合は、右上からアルファベットの「N」の形を描くように)視線を動かしていくため、一番初めに目に入るチラシ上部に「キャッチ」となる情報を配置するとよい、と以前ご紹介しました。
まずは、この「キャッチ」の部分で、ただ目立たせるだけではなく、読み手に好意的に受け取ってもらえるようなデザインを心がけてみましょう。
この時、文字を大きく・太く変えたり色をつけたりするだけではなく、フォントの持つイメージを上手く利用して、雰囲気を演出するのがおすすめです。
代表的なものとして挙げられるのが、和のテイストや繊細な雰囲気を出しやすい「明朝体」、ビジネス風の雰囲気やクールな爽やかさを出しやすい「ゴシック体」、にぎやかさや楽しさを演出しやすい「丸ゴシック体」「ポップ体」などです。
さらに、あえて親しみやすさや温かみを出すために思い切って手書きするという手もあります。
ポイント2:チラシのターゲット層に気に入られる雰囲気を演出する
チラシを作成する際は、ターゲットを具体的に設定することが重要ですが、全体のデザインを作る時にはそのターゲットを念頭に置き、親しみを感じてもらいやすいデザイン作りを意識することもポイントです。
前回ご紹介したチラシの「色」と同様に、実は「デザイン」も性別や年齢層によって親近感を抱きやすいものがあります。
個人差があるものの、極端な例を挙げるとするならば、女性向けのものは柔らかめのフォントを使用し、リボン・花・レースなどのモチーフを使用して、華やかさを求める傾向がある一方、男性向けのものは力強い印象を与えるフォントを使用し、装飾は控えめに、クールなイメージのものを求める傾向があるとされています。
年齢層による好みの違いでは、例えば10代では星のモチーフなどの装飾をあしらったり、余白を少なめにして情報をめいっぱい詰め込んだりしたにぎやかなデザイン、20代ではポップな要素は残しつつも、にぎやかさよりは個性的であったり、オシャレな感がしたりするデザインが好まれる傾向があります。
そして30代では、より余白を利用して大人の落ち着きある雰囲気や上品さがにじみ出るデザイン、40代以上では装飾は少なめに文字が大きくはっきりと読みやすいことをポイントに、高級感のある印象を与えるとよいでしょう。
また、同じ20代~30代でも、子どもを持つ保護者向けのチラシにする場合はイラストを多用したり、柔らかめのフォントを使用したりするなど、どちらかというと子ども目線の温かみのある雰囲気にすると共感を得やすいということもあります。
まとめ
いかがでしたか?
このように、チラシ全体で与えたいイメージを具体化し、ターゲット層が好む雰囲気づくりを心がけるだけで、読み手側に抵抗感なく自然と「このチラシ、好きかも」と感じてもらえるようになるはずです。
そう思ってもらえれば、あとは「読む」という行動に移るだけ。
チラシのデザイン作りは大成功といえるでしょう。
反響率アップ!「チラシに必ず掲載すべき2つの重要なポイント」とは
ターゲットの好みをしっかり取り入れ、チラシの色やデザインに気を配り、手に取った人に「このチラシ、いいね!」と感じてもらうことができた。
さらにコンテンツも効率よく配置することができたため、最後までくまなくチラシを読んでもらうことができた。
ここまでくれば大成功!!と言いたいところですが、チラシをただ読んでもらえただけでは残念ながら全く意味がありません。
チラシの最終目標としては、掲載されている商品やサービスに興味を抱き、お店に足を運んでもらったり商品を買ってもらえたりすることで、初めて「そのチラシが成功した」と言うことができるのです。
そこで、今回は読み手からの反響を確実に得るために押さえたい、「チラシに必ず掲載すべき2つの重要なポイント」をご紹介します。
ポイント1:「アクション」につながるもの
チラシを作成する目的は、商品やサービスの売り上げを伸ばすということに尽きるため、商品やサービスの魅力を伝えるのが基本中の基本です。
もはや言うまでもありませんが、商品の説明や写真を載せることは必須なので、簡潔に分かりやすく基本情報を掲載しましょう。
飲食店であれば、店内写真を載せるのも効果的です。清潔感があり、居心地が良そうな雰囲気をお店の魅力としてアピールすることもできるからです。
その上で「お店に行ってみようかな」と思ってもらうために、直接アクションにつながる情報を忘れずに載せていきましょう。
チラシの反響率の高いものとしては、商品やサービスのセールやキャンペーン(期間限定の無料お試しキャンペーンやノベルティの配布など)情報、割引クーポンの添付など、お得感のあるものがあげられます。
このチラシによって何かお得な情報が得られると判断すれば、読み手側もチラシに付加価値を見出すことができるからです。
さらに、いざ実際に足を運んでもらう時にスムーズに行動に移せるよう、パッと見で分かりやすい店舗情報や店舗ロゴ、シンプルな地図がのっているとさらに効果的です。
地図は誰が見ても所在地が分かりやすいように、駅や目印となる建物を忘れずに載せるようにしましょう。
ポイント2:「問い合わせ」につながるもの
直接お店に行くという行動につながらなくても、例えば飲食店であればお店の予約を取る、商品であればオンラインで購入する、または商品やサービスについての詳しい問い合わせにつながる情報も忘れずに掲載しましょう。
基本的なものとしては、お店の電話番号やホームページのURLです。
最近では、お店の住所やホームページのURL、LINEの友達追加などの情報をまとめて「QRコード」で掲載しているチラシもありますが、こちらもおすすめです。
ターゲットの年齢層や嗜好に合わせて掲載の仕方を工夫してみるとよいでしょう。
加えて、お店にツイッターやインスタグラムのアカウントがある場合は、それらも忘れずに載せておきましょう。
問い合わせにつながるというだけでなく、SNSを通じて思わぬ形で情報が拡散し、チラシ以上の反響につながるという効果も期待できます。
最終的にどこに問い合わせればよいか迷ってしまわないように、「お問い合わせはコチラ」「ご予約はコチラから」など、連絡先が具体的に読み手に伝わるようにするのもお忘れなく。
まとめ
いかがでしたか?
チラシに含むべき情報、2つのポイントがお分かりいただけたでしょうか?
スペースに余裕がある時は、さらにお店のこだわりやお客様の実際の口コミ、現場スタッフの声などを掲載すると、読み手にも実際の商品やサービスをイメージしやすくなります。
ただし、ここで忘れてはならないのが、情報をアレコレと載せてしまわないこと!
以前ご紹介した通り、チラシにのせたい情報を洗い出し、しっかり整理して読み手側の視線の動きを意識し、同系列の情報は同じカテゴリーにまとめるなど、コンテンツの配置の仕方をしっかり意識してみて下さいね。
目的に合わせてしっかり選びたい!チラシのサイズと紙質
以前の記事では、チラシ作成時、コンテンツの配置を考えるにあたって実際のチラシと同じ大きさの用紙を使って下書きしてみるとよい、とご紹介しました。
(くわしくは「レイアウト、コンテンツの配置で意識すべき3つのポイント」をご覧ください。)
しかし、いざ作るとなると、どのくらいの大きさのチラシにすべきか迷ってしまった経験はありませんか?
私たちが日々生活する中で、意外と意識することのないチラシの大きさや紙質ですが、作成する際はこれらを使い分けることで、より効果的なチラシにすることができるのです。
そこで今回は「チラシのサイズと紙質」についてご紹介します。
ポイント1:配布方法で選びたい「チラシのサイズ」
チラシのサイズは、一般的に知られている用紙のサイズと同じ基準で分けられます。
代表的なものは、Aサイズの「A3、A4、A5」と、Bサイズの「B3、B4、B5」です。
オフィスで作成した文書を出力するにあたり、A4やB5などのサイズでプリンターから出力するという方も多く、サイズを聞けばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
チラシにおいて、広く流通しているのは「B4サイズとA4サイズ」だといわれています。
まず、新聞の折り込みチラシで最もみかけるのがB4サイズ。
半分に折った新聞紙の中に折りこんで配る際に、ちょうどよいサイズということから広く使用されており、お買い得商品の情報や不動産会社の物件情報など、様々な情報を一覧性の高いスタイルで載せることができるというメリットがあります。
さらにもうひとつ、よく使用されているのが、B4サイズよりもやや小さいA4サイズで、横書き・縦書きどちらのスタイルでも使い勝手がよく、新商品の紹介やお店のオープン情報、デリバリーのメニュー案内などに適しています。
一方、B4サイズが多い新聞の折り込みチラシの中に、あえてA4サイズのチラシを投入し目立たせるという手法もありますし、ポスティングもしやすいという点でもA4サイズは魅力的です。
しかし、これらのサイズでは載せきれないほど多くの情報量がある場合は、思い切ってさらに大きなB3やA3サイズのチラシを選択したり、とにかく直接お店に足を運んでほしいという時は、逆にはがきサイズ等の小さめの用紙に最小限の情報を載せるにとどめ、無料お試し券や割引クーポンなどをつける、という方法などもあります。
また、とにかくひと目で目立たせたい時や手配りの際はやや費用がかさみますが、思い切って「型抜き」にしてしまうというのもひとつの手です。
ポイント2:使用方法で選びたい「チラシの紙質」
サイズが決まれば、続いては紙質です。
チラシによく使われている主な紙の種類は、直接書き込みがしやすい「上質紙」、写真をきれいに見せやすい「コート紙」、これら2種類の中間の特徴を持つ「マットコート紙」です。
■「上質紙」
文字情報の多いチラシや、お客様にアンケートや連絡先の記入を促したり、切り取って商品やサービスの申し込みに直接使用したりするようなチラシに適しているといえます。
■「コート紙」
表面がツルツルとしていて発色がよいため、食品や作品の写真を掲載する場合など、見た目の美しさを全面に押し出したいチラシにはピッタリです
■「マットコート紙」
コート紙のような光沢がなく、全体的に落ち着いた印象を与えることができ、写真も載せたいけれど書き込みもできるようにしたい場合などに適しています。
まとめ
いかがでしたか?
新聞折り込みか、手配りか、もしくはポスティングか……など、チラシを「どのように配布したい」のか、さらに文字を多く載せるのか、写真をきれいに見せたいのか、書き込みをある程度できるようにしたいのかなど、チラシを「どのように使用したい」のか、これら2点を考えることで、自然と目的に沿ったチラシのサイズと紙質が選べるようになるはずです。
さっそく効果的なチラシ作りに役立ててみてください。