福岡市内のAED設置場所がわかるオープンデータを紹介します。

このサイトでも多く紹介している居住人口や住宅数など国や研究機関が全国的に実施した調査結果の多くがオープンデータとして公開されていますが、このような全国的な調査がされているもの以外にも地方自治体が独自に調査した結果がオープンデータとして公開されている例も多くあります。

自治体によってデータの種類や集計方法などが異なるため、日本全体のデータとして利用するには扱いづらいですが、データの利用目的が特定の自治体だけを考慮すれば場合は特に問題ありません。

データは自治体ごとに自治体のHPなどで公表されている例が多いですが、都道府県単位や近隣の自治体と共同でデータサイトを作成している例もあります。

福岡県を例にすると自治体オープンデータというオープンデータのポータルサイトのようなものが作成されています。
ここには、福岡市、北九州市、粕屋町、福岡県の4自治体が参加しています。

また、福岡市の依頼を受け公益財団法人九州先端科学技術研究所が運営している福岡都市圏オープンデータサイトというポータルサイトも作成されており、同じく自治体が作成したデータが公開されています。
ここに参加している自治体は、福岡市近隣の17自治体です。

ここで公開されているデータの中から福岡市のAED設置施設一覧データを紹介します。
これは「福岡市AED設置施設登録制度」に基づき福岡市内の集客施設等の管理者が登録をした情報をもとにしたデータです。

マッピング例

福岡市内のAED設置状況を地図上で確認してみます。

opendata aed 01 福岡市内のAED設置個所(広域) min
福岡市内のAED設置状況(広域)

赤色の十字マークがAEDの設置場所です。

中心部から、郊外、山間部、島部にかけて、全域でAEDが設置されているのがわかります。
中心部ではかなり密集して設置されています。

もう少し拡大してみてみましょう。
拡大図ではデータに収められている属性から「施設名」と「設置場所」、「使用時間」の情報をラベルで表示しました。

opendata aed 02 大濠公園周辺のAED設置個所 min
福岡市大濠公園周辺のAED設置状況

福岡市中央区にある大濠公園という大きな公園周辺を拡大しました。
大濠公園は大きな池を取り囲むように約2kmのコースが設置してあり、サイクリングやジョギングにもよく利用されています。

公園から最も近いAEDは北西の「大濠公園・西公園」にあります。年末年始を除く8時30分~17時15分の間で利用できるそうです。
時間制限がなく利用できるAEDで公園から最も近いのは南東の「福岡市美術館」の1階警備室にあるものになりそうです。

opendata aed 03 シーサイドももち周辺のAED設置個所 min
福岡市シーサイドももち周辺のAED設置状況

今度は、福岡ドームや福岡タワーがあるシーサイドももち地区を拡大しました。
ドームやタワー、海浜公園の管理室や急患診療センターや福祉プラザなどに設置されています。

福岡ドームでは、複数のコンコースや、施設内の選手ロッカーなど、複数のAEDが設置されているようですが、使用できるのは主にイベントが行われている時間のみのようです。
使用時間の制限がなく利用できそうなのは、ヒルトン福岡シーホークにあります。また、海浜公園の管理室にあるAEDも夏場は24時間、その他の時間も7時から23時までと時間制限はかなり少なくなっています。

調査事項

AEDの設置場所の名称や利用可能時間、郵便番号、住所、電話番号、緯度経度などが記録されている。
主な収録情報は以下の通りです。

  • 名称
  • 郵便番号
  • 住所
  • 電話番号
  • FAX番号
  • E-mail
  • 設置場所・利用時間
  • 緯度・軽度

出典

  • データ名:「福岡市 AED」
  • 原典資料:「福岡市AED設置施設登録制度」に基づく登録情報
  • 作成元:福岡市
  • 更新頻度:随時
  • 主な入手先:自治体オープンデータ 福岡市 AED